スマートフォン版Google翻訳は会話もリアルタイムに翻訳する [技術動向]
Google now translates your conversations
Googleは言語の壁を溶かそうとしている。
Google Translateのスマートフォン版は我々の会話をその場で翻訳してくれる。
Andorid上で走るこのアプリにむかって話すと、
相手の言語に翻訳してくれるのである。
今のところユーザはフレーズごとに“submit”ボタンを押す必要があるが、
エリックシュミット(Googleのトップ)によると18ヶ月以内にリアルタイムに
翻訳出来るようになるとのこと。
Google翻訳のこの「会話モード」は、以下のような動作の流れになっている。
まず、端末がユーザの声を取得する。
それをGoogleサーバに送信し、
サーバが音声認識をしてテキストに変換し別の言語へ翻訳する。
そして端末に送り返すのである。
Google翻訳はEUや国連から提供された検証済みの
公式翻訳インデックスを使用して翻訳結果を送り返してくる。
(おそらく複数の翻訳候補が返ってくることを意味している?)
これは、我々が毎日行っているGoogle検索の結果表示と似ている。
まずは英語とスペイン語のみをサポートしたαバージョンからのスタートであるが、
近い将来他の言語も対応するとGoogleは言っている。
記事の内容は以上。
これが広まるとGoogleは我々の会話の内容までも把握し、
それに基づいた広告提示をしてくるようになるのだろうか。
Googleトイレの懸念がより現実味を帯びてくる。
でも、日本語⇔英語や、日本語⇔中国語が使い物になるなら絶対に使ってしまいそう。
Google恐るべし。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)
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- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Wikipediaは10周年 [雑学]
On 10th anniversary, Wikipedia aims for diversity
Wikipeediaが10周年を向かえ、より編集者の多様性を拡大しようとしている。
女性や途上国の人、専門家などを編集者として迎えようとしている。
Wikipediaはインドのオフィスを開設しているところで、
ブラジルやエジプト、中東各国にまで範囲を広げようとしている。
20%の記事は英語で書かれているが、次の10年でこの状態を変えようとしている。
Wikipediaはパンくずを各人が持ちよってパンを作っているようなものであり、
そのパンくずを持ってくる人を増やしたいのである。
Wikipediaの編集者は教養のある20代の男性がほとんどである。
そして博士号を持っている人がそうでない人の2倍いる。
多様化の一環として、学生を編集者として迎え、記事の監督をしてもらおうとしている。
たとえばある教授のクラスを記事の編集に割り当ててもらうのである。
Wikipediaは、文系の内容について詳しい人の助けを必要としている。
これは初期の編集者たちの弱点の分野である。
そのため、文系の人たちが簡単に使えるような編集ソフトを準備している。
また、よりリッチで有益な情報を構築するために、博物館などとの連携も構想している。
多様性を拡大する一方で、正確性も維持していると編集者たちは主張している。
新たな編集者たちが誤情報を撒き散らすことを防ぐために、
信頼された編集者たちには特別な編集権限を与えている。
先週末にあったアリゾナでの発砲事件を受けてかかれた記事では、
このニュースはまだ未確定情報であることを読者に喚起していた。
そして、特定のグループの編集者のみが編集できるようになっていた。
実際に、初期投稿では、死んでない人まで死んでしまったかのように報じられていた。
Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)
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- メディア: 単行本(ソフトカバー)
タグ:Wikipedia
AppleはUS特許でも存在感を増してきている [技術動向]
Apple doubles US patents in 2010 to reach 46th place
Appleは2010年は563件のUS特許を取得。
2009年は289件だったのでおよそ2倍に。
ランキングでは第49位に位置する。
ほとんどが2004年か2005年に出願したものであり、
その後もAppleの存在感は増すばかりなので、
特許もより一層増えていくであろう。
なお、US特許のランキングは以下のようになっている。
2010年の第1位はIBMの5896件。
IBMは18年もの間、第1位を維持している。
第2位はSamsung。
第3位は3094件のマイクロソフト。
第6位が東芝。
第7位がソニー。
第8位がインテルで1653件。
第10位がHPで1480件。
歯医者のドリル音をなくせ [技術動向]
Dentist Drill Noise Reducer Invented
歯医者のドリル音を消す発明について。
患者はドリル音の代わりにMP3プレイヤーの音楽を聴く。
この発明では、ドリル音の周波数を検知し、その音をキャンセルしてしまうことで、
患者の(MP3音楽を聴いている)耳には届かないようにする。
歯医者の話は、ドリル音とは周波数が全く異なるのでキャンセルされずに患者に聞こえる。
この発明は、スポーツカーメーカーLotusが走行中のノイズを減らすための開発をしていたところから
インスピレーションを受けたものである。
この発明によって歯医者を恐怖に思う人が減り、気軽に歯科検診が受けられるようになる。
この発明を実現したガジェットはとても歯医者にとって費用対効果が高いものになっている。
天井照明がWebを運ぶ [技術動向]
Zombie Tech: These Ceiling Lights Are Delivering the Web
無線電波や有線ケーブルの代わりに、LEDの天井照明が情報を伝達する。
LVX Systemは、DSL並みのスピードが出るシステムをすでにミネソタの6つの建物に導入済みである。
もちろん、天井照明を遮ると通信が出来ないという問題はあるが、
そもそも天井照明をLEDに置き換えると電気代安くなるという十分なメリットがある。
通信機能はあくまで副産物なのである。
ペンシルバニア州の研究者によってWi-Fiの14倍高速なシステムを開発中であるし、
LVX Systemも次世代機では少なくともWi-Fiよりは高速になることを約束している。
実はこの技術は古くから知られた技術の焼き直しなのである。
(なのでタイトルはゾンビテクノロジーになっている。)
Alexander Graham Bellは、1880年に“photophone”というアイディアを公開している。
これは、変調された光を通して音声を送るというものである。
この仕組みを使ったシステムは70年代にIBMチューリッヒによってインターネットに導入されようとしたが、
そもそも無線インターネットへの要求がほとんどなかったために廃れていった。
可視光通信の世界―LEDで拓く「あかりコミュニケーション」 (ケイブックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 工業調査会
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
タグ:光通信
次のソーラー発電市場国はインド [雑学]
The next solar hotspot is … India?
Lux Researchの調査報告によると、次の太陽光発電市場国はインドである。
現在はドイツが一番規模が大きい。
8ギガワット分の設備が2010年に設置され、世界の太陽光発電市場の半分をドイツが占めている。
ドイツに次ぐ市場が、日本、中国、イタリアとなっている。
イタリアは、2009年から2010年にかけて発電量が100%増加している。
しかし、ヨーロッパ全体での太陽光発電設置ペースは遅くなってきている。
2010年では10-13ギガワットだったものが、2011年には7-9ギガワットになる。
アメリカは世界の6.5%に過ぎない。そしてその大部分がカリフォルニアである。
中国はここ数年のうちにアメリカと同じぐらいの規模に成長するものと予想される。
Lux Researchが下記の項目で各国を評価したところ、インドが次の太陽光発電市場として
もっとも勢いがあるという結論に達した。
- 太陽光のクオリティ
- 現在の電力消費量
- 太陽光発電を施設するための環境
- どれくらい電気を輸入しているか
- 既存のインフラの効率性
インドはエネルギーの需要と供給に甚大なギャップがある。
需要は2030年までに2倍になり、400万人が電気を得ることがないと予想されている。
この需要のうちの40ギガワットを太陽光発電で賄うことが出来ると見込まれている。
インドの既存のインフラはとても貧弱である。
その貧弱な環境(と盗難)のために30%が送電中に失われている。
太陽光発電を各地域に導入し、各地域で独立して電気を賄うことで、
この問題を解決することが出来る。
インド政府は2013年までに10億ドルもの助成金を太陽光発電に割り当てている。
Lux Researchの評価によると、インドの他にイギリス(雨の多い国にもかかわらず)を
有力な市場として挙げている。
イギリスは太陽光発電のための資源は十分に持ってはいないが、
関税と助成金のを得るためのステップがとても魅力的なのである。
エコブランディング ―なぜ富裕層はエコ商品を選んでしまうのか?
- 作者: 中野 博
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/06/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
フェラーリが人の心を読む [技術動向]
Ferrari Working On Mind Reading Technology?
フェラーリの新しい特許は、ドライバーの心と身体の状況を読み取ってくれる。
そして、車の状態をそれにあわせて調整し、事故を未然に防ぐ。
車内にセンサー郡を取り付け、ドライバーの状態を監視する。
ドライバーは自分の運転スキルを過信するものである。
運転されている車はドライバーの(そういう運転をしたいという)願望を表しているものであり、
実際の運転スキルを表しているものではない。
この技術はドライバーの、呼吸、血圧、心拍、目の動き、
まばたきの間隔、脳波、体温、発汗を監視する。
もし、ドライバーが良くない状態にある場合、センターへの通知を行うことも可能になる。
良いコードを書くためには [技術動向]
ここから引用。
妙に納得してしまう。
和訳版を作ってみた。
正しくと速くを両立できれば良いコードになるかも?
それができるgreatな人はそれで良いとして、
凡人(=自分)はある部分は正しく進めたり、ある部分は速く進めたりして
なんとかやり繰りしていくもの。
経験を積んでノウハウを蓄えることで、このさじ加減が上手くなってくる。
Code Complete第2版〈上〉―完全なプログラミングを目指して
- 作者: スティーブ マコネル
- 出版社/メーカー: 日経BPソフトプレス
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
Code Complete第2版〈下〉―完全なプログラミングを目指して
- 作者: スティーブ マコネル
- 出版社/メーカー: 日経BPソフトプレス
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
テクノロジーには依存性がある [雑学]
Technology deprivation resembles drug withdrawal
コンピュータや携帯電話、iPodなどは、麻薬やタバコと同じぐらい中毒性があり、
若者からそれらを取り上げると、禁断症状が現れる。
Maryland大学の学生に、24時間それらテクノロジーから隔離する実験を行った。
すると、生理的にも肉体的にも、麻薬やタバコをやめようとする人々と同様の症状が現れた。
そわそわしだしたり、不安になったり、孤独感を感じたりするのである。
そして、存在しない携帯電話に手を伸ばしてしまうのである。
このような実験結果を見ると、実験対象となった生徒たちを鼻で笑いたくなる。
一方でこのような体験をしたときに自分にどんなことが起こるかは想像できない。
きっと恐ろしいことが自分にも起こってしまうのであろう。
自分の携帯電話を見失ったときに、どこにあるかをGoogeしたくなるようであれば、
それは良くない兆候である。
1週間だけ1983年を体験 [雑学]
シカゴのとある小学6年生のクラスが、
1週間だけ1983年に逆戻りし、当時存在した技術しか利用しない、
という実験を行った。
PCはインターネットに接続されていない状態になり、
ケーブルTVは禁止された。もちろんスマートフォンも没収された。
生徒達が持っていたゲーム機も一週間冬眠に入った。
(抜け目ない生徒は、Atariのゲーム機を発掘してそれを楽しんだ。)
生徒やその両親は、1983年の生活がとても素晴らしいことに気づいた。
現代は、ゲームやパソコン、TVにたくさんの時間を浪費している。
実験中は、いつもよりも家族と多くの時間を過ごすことが出来た。
読書はお絵かきなど旧スタイルの趣味を満喫することも出来た。
この実験をしなかったら、生徒たちは最新機器の電源をオフにし続けることは出来たのだろうか?
学校はあたらしいテクノロジーを導入しようとしている。
iPadや一人一台ノートPCは普及しつつある。
生徒と先生の間でのインスタントメッセージは最近のhot topicである。
この実験を行った生徒たちにとって、
学校のテクノロジー化はきっと大したことではないだろう。